韓国のKINTEXで行われる「鉄拳7」オープン制賞金大会「ROXnROLL」が開催される。
「TekkenWorldTour」とは関連しておらずポイント付与は無いものの、こういった韓国のオープントーナメントに日本人が参加するのは鉄拳史を振り返っても稀。
そこでYgamerでは、参加が明らかになった日本人選手5名の中でも異彩を放つ、
関東の強豪フェン使いである「西」選手に、参加に向けての胸中を語ってもらった。
西氏プロフィール:
主に新宿を拠点に活動する鉄拳プレイヤー。
中学生の頃から鉄拳の聖地「JOYBOX」に通い、
有名プレイヤーに揉まれ実力を積んできた。
鉄拳5から「フェンウェイ」一本でやり込み、
その純真無垢な鉄拳愛から、周りからは
「筋斗雲に乗れる系の鉄拳バカ」
として親しまれている。
■俺たちのけいすけがやられているのを見て我慢できなかった
今回エントリーしている日本人選手の中で、西選手の名前がある事に驚いた方が多い様です。企業からスポンサードを受けている所謂「プロゲーマー」では無い選手がこういった海外大会にエントリーする事は鉄拳では珍しいと思いますが、どの様にお考えでしょうか?また、参加を決めたきっかけは何だったのでしょうか?
西氏:
この間、TWT(※Tekken World Tour)の韓国大会をTwitchで見ていたんです。
非常にレベルが高い大会なのですが、身内プレイヤーが何人か出ていたので注目していました。
その中に「古水」というプレイヤーがいるんですが、彼とは毎夜PS4のパーティチャットをしながら鉄拳をプレイしていまして。
切磋琢磨しながらお互い高めあってる関係…というんですかね、尊敬できるプレイヤーの一人です。
Ygamer:
古水選手もTWTの韓国予選に出場されていましたね。
最近企業からのスポンサードを受けプロゲーマーとして活動を始め、初めての海外大会参加にファンからも期待と応援がとても大きかった様に感じます。
西氏:
はい。私もその中の一人だったのですが、彼がプールのウィナーズファイナルで、韓国の「JDCR」選手に負けてしまって。
勿論JDCR選手は世界最高峰のプレイヤーなのは理解しているのですが、古川さん(※古水選手の呼称)が負けるともその時は考えられていなくて。
目の前のモニターに映し出されている光景を目の当たりにして、「俺がやらなきゃ」って思ったんですかね(笑)ルーザーズで古川さんが敗退したとの知らせを聞いた時、気づけば「ROXnROLL」へのエントリーページを開いていました。
古水氏プロフィール:
WalkerGaming所属プロゲーマー。
「Mr.ストイック」との異名を持つほど、
鉄拳への探求心が深い。
超高度なファジーガードを主とした、
防御型のスタイルを武器とし、
相手の攻めを理論と練度でねじ伏せる。
「ポールフェニックス」日本最高段位到達者。
WalkerGaming所属プロゲーマー。
「Mr.ストイック」との異名を持つほど、
鉄拳への探求心が深い。
超高度なファジーガードを主とした、
防御型のスタイルを武器とし、
相手の攻めを理論と練度でねじ伏せる。
「ポールフェニックス」日本最高段位到達者。
■クダンスと対戦したいですね。やんぱんよりキツいデビル使いがいるのか?って感じで。
Ygamer:
トーナメント表が公開されました。
西選手は一回戦目から韓国最強のレイブン使い「GoAttack」選手とマッチングする様です。
西氏:
まあ、「相手にとって不足は無い」ってところですかね。
韓国の大会ともなれば、無名の選手でも決して油断は出来ないのは理解しています。
それよりも、もし勝ち進む事が出来たら3回戦目であたる「Qudans」選手との対戦が非常に楽しみです。
Ygamer:
クダンス選手と言えば、昨年の「TWT2017王者」ですよね?
西氏:
そうですね。鉄拳5の頃から世界最強のデビル仁使いとして名高い選手です。
古川さんと一緒に毎晩鉄拳をプレイしている仲間にデビル仁使いの「やんぱん」ってプレイヤーがいるんですが、彼のフェン対策がかなり仕上がってて。
メインのデビル仁は勿論サブキャラにもかなり苦しめられているんです。
自分の中では彼のデビル仁が最高峰だと思っているので、例えクダンスと対戦することになってもビビらずにいけると思います。
やんぱん氏プロフィール:
三島系のキャラクター全般を得意とする、日本でも屈指のコマンドテクニックを有するプレイヤー。圧倒的バックダッシュと確定反撃の精度の高さで、キャラクターの強い部分を徹底的に押し出す防御型のスタイル。相手の読み合いに一切付き合わない「日本最強の一人用プレイヤー」と称される事もある。
「筋斗雲には乗れない系のマジのバカ」と蔑まれる事もある。
■ノビにも見てもらいたいですね、俺がどこまでやれるのかを。
西選手はYAMASA所属のプロゲーマー「ノビ」選手と親交が深かったと記憶しています。
残念ながらノビ選手は今回不参加ですが、西選手の海外大会参加についてノビ選手から何かコメントはありましたか?
西氏:
そうですね、もう彼とは10年以上の付き合いです。
鉄拳でもプライベートでも行動を共にする事は多いのですが、特に今回の大会について何か特別に話したとかはないです。
彼なりの気遣いというかメッセージなのかもしれませんね。
なので俺もそれに応えたいと思います。「結果」でね。
Ygamer:
最後に、応援してくれているファンに一言お願いします。
西氏:
調子の良い事も言ってしまいましたが、正直なところプレッシャーもあります。
プール抜けすら困難な大会の中で自分の実力を如何に出せるか。
自分はプロではないですけど、これだけ長くやってきた鉄拳と自分のフェンにプライドはあります。
それをぶつける「舞台」としてはこの上ないと思うので、全てをぶつけていきたいと思います。自分の誰とも違う「フェン」を見ていてください。宜しくお願いします。
西選手Twitter
古水選手Twitter
やんぱん氏Twitter